安全講話のネタ 12月編|年末の大掃除・作業再開・冬の転倒から選ぶ
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ご利用の前に
毎週の講話は、朝礼などで使う短い話の既製品です。雇入れ時・作業内容変更時の教育や特別教育など、法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりにはなりません。
訳は当方で作成した既製品で、専門の翻訳者の監修を受けたものではありません。大事な指示は、本人が理解できたかを現場で確かめてください。
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12月の安全講話のネタは、「年末年始無災害運動」の実施要領に書かれている事項から選ぶと組み立てやすくなります。この時期に取り上げやすいのは、大掃除などのいつもと違う作業、機械設備や保護具の点検、火気、交通、雪や凍結による転倒、年始の作業再開時の安全確認です。外国人が働く現場では、1回の話でネタを一つにしぼり、やってほしい行動も一つに決めて、やさしい日本語の短い文で伝えると伝わりやすくなります。
12月の講話ネタは「年末年始無災害運動」から選ぶ
年末年始無災害運動は、働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えられるように、厚生労働省の後援のもと中央労働災害防止協会が主唱している運動です。12月の朝礼で話す題材を探すときは、この運動の実施要領がよい手がかりになります。
直近に公表された実施要領では、年末年始の危険として次のことが挙げられています。
- 大掃除や機械設備の保守点検・再稼働などの作業が多くなる
- 物流などが増えるのにともない、交通や荷役作業での災害の危険が増す
- 積雪や凍結による転倒などの危険が増す
- 忙しさによる焦りや疲れから、ミスやエラーが起こりやすくなる
実施期間や標語は年度ごとに決まります。今年度の内容は、公表された実施要領や、各都道府県の労働局のページで確かめてください。
12月に使える講話ネタの一覧
実施要領の「事業場の実施事項」と、労働局の冬の転倒対策の資料をもとに、12月に取り上げやすいネタを表にまとめました。右の列は、講話の最後に全員で確認する行動の例です。
| ネタ | この時期に取り上げる理由 | 講話で決める行動の例 |
|---|---|---|
| 大掃除といつもと違う作業 | 年末は大掃除や機械設備の保守点検・再稼働などの作業が多くなる。KY(危険予知)活動を使った非定常作業の災害防止対策が挙げられている | 始める前に、危ないところをみんなで話す |
| 機械設備の点検 | 機械設備の一斉検査と作業前点検の実施が挙げられている | 点検してから動かす。おかしいときは使わずに知らせる |
| 保護具・標識の点検 | 安全保護具・労働衛生保護具、安全標識・表示などの点検と整備・更新が挙げられている | 自分の保護具を見て、こわれていたら申し出る |
| 火気の管理 | 火気の点検・確認など、火気管理の徹底が挙げられている | 帰る前に火の元を確かめる |
| 交通と荷物の運び方 | 物流などが増え、交通や荷役作業での災害の危険が増す | 急がない。作業手順と交通ルールを守る |
| 雪・凍結による転倒 | 積雪や凍結による転倒などの危険が増す | すべりにくい靴をはく。凍った場所に印をつける |
| 年始の作業再開 | 年始の作業再開時の安全確認の徹底が挙げられている | 休み明けは、機械とまわりを確かめてから始める |
1回の講話で表の全部を話そうとすると、聞く人は覚えきれません。その日の作業に近いネタを一つ選び、行動も一つに決めるのが続けやすい形です。
12月の講話の並べ方の例
毎週ちがうネタを話す場合は、月の流れに合わせて並べると、その時期の作業と話が合いやすくなります。次は一つの例です。現場の作業予定に合わせて入れかえてください。
- 月のはじめ:大掃除やいつもと違う作業の危険予知、保護具と機械の点検
- 月のなかごろ:雪や凍結による転倒、交通と荷物の運び方
- 仕事納めの前:火気の確認、焦りや疲れによるミス
- 仕事始め:作業再開時の安全確認(年明けの最初の朝礼で)
雪の多い地域では、除雪や屋根の雪下ろしも題材になります。鳥取労働局の資料では、除雪作業の前の対策として、作業責任者の選任や除雪機械の作業前点検・操作方法の確認などが示されています。地域の労働局が冬の資料を出していることがあるので、あわせて確かめると話の材料が増えます。
ネタ別の話し方の例
大掃除といつもと違う作業
大掃除では、ふだん入らない場所に入ったり、ふだん触らない機械をきれいにしたりします。慣れていない作業だということを最初に伝え、始める前に危ないところを話し合うことを行動として決めます。
やさしい日本語の例:「きょうは そうじを します。いつもと ちがう しごとです。はじめる まえに、あぶない ところを みんなで はなします。」
雪・凍結による転倒
鳥取労働局の資料「冬季の転倒災害を防ごう!!」では、冬の転倒を防ぐ対策として、次の4つが挙げられています。
- すべりにくい靴をはく
- 積雪・凍結している場所に注意をうながす表示をする
- 段差が目立つように表示をする
- 仕事を始める前に柔軟体操をする
講話では、このうち一つを選び、実際の靴の底や、凍りやすい通路の場所を見せながら話すと伝わりやすくなります。
やさしい日本語の例:「あさ、みちが こおります。すべります。すべりにくい くつを はいて ください。こおった ところを みつけたら、おしえて ください。」
年始の作業再開
実施要領では、年始の作業再開時の安全確認の徹底が挙げられています。休みのあいだ動かしていなかった機械や、置き場所が変わった材料などを、始める前に確かめることを行動として決めます。
やさしい日本語の例:「やすみの あとです。きかいを うごかす まえに、よく みます。へんな ところが あったら、とめて、しらせて ください。」
外国人が働く現場で講話を伝える手順
日本語でどこまで分かるかは、国籍や出身ではなく一人ひとり違います。決まった言い方にこだわらず、聞いている人の様子を見ながら進めてください。
- その日の作業と場所に合うネタを一つ選び、最後に全員でやる行動を一つ決める。
- 話すときは、靴、保護具、通路などの実物や現場の場所を見せる。
- 文を短く切り、一つの文では一つのことだけを言う。むずかしい言葉は言いかえる(例:「非定常作業」は「いつもと ちがう しごと」)。
- 最後に、決めた行動を全員で声に出して言う。
- 聞いた人を記録用紙に残す。よく分からなかった様子の人には、あとで一人ずつ確かめる。
講話を準備するときの注意
- 朝礼の講話は注意を呼びかける場であり、法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりにはなりません。必要な教育は別に行ってください。
- 講話をしたからといって、事故がなくなるとは限りません。設備の点検や作業手順の見直しとあわせて進めることが大切です。
- 地域や業種によって、多い災害は違います。地元の労働局の資料も確かめてください。
- 今年度の年末年始無災害運動の実施期間や標語は、公表された実施要領で確かめてください。手続きなどの細かい点は、労働局や労働基準監督署などの窓口に確かめると安心です。
よくある質問
12月の安全講話では、どんなネタを選べばよいですか?
年末年始無災害運動の実施要領に書かれている事項から選ぶと組み立てやすくなります。大掃除などのいつもと違う作業、機械設備や保護具の点検、火気の管理、交通、雪や凍結による転倒、年始の作業再開時の安全確認などが取り上げやすい題材です。
年末年始無災害運動とは何ですか?
働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えられるように、厚生労働省の後援のもと中央労働災害防止協会が主唱している運動です。実施期間や標語は年度ごとに決まるので、公表された実施要領で確かめてください。
冬の転倒についての講話では、何を話せばよいですか?
鳥取労働局の資料では、すべりにくい靴をはくこと、積雪・凍結している場所に注意の表示をすること、段差が目立つように表示すること、仕事を始める前に柔軟体操をすることが挙げられています。このうち一つを選び、実物や現場の場所を見せながら話すと伝わりやすくなります。
外国人が働く現場で講話を伝えるコツはありますか?
1回の話でネタと行動を一つにしぼり、短い文で一つずつ伝えます。実物を見せ、最後に全員で行動を声に出して言い、よく分からなかった様子の人にはあとで一人ずつ確かめます。
安全講話をすれば、法令で決められた教育をしたことになりますか?
なりません。朝礼の講話は注意を呼びかける場であり、法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりにはならないので、必要な教育は別に行ってください。
出典
- 令和7年度 年末年始無災害運動実施要領(中央労働災害防止協会(岐阜労働局ホームページ掲載)・令和7年度)
- 年末年始無災害運動の実施について(岐阜労働局・令和7年度)
- 冬季の転倒災害を防ごう!!(冬季の転倒防止対策)(鳥取労働局・労働基準監督署(鳥取・米子・倉吉)・R6.1)
- 外国人労働者の安全衛生管理(厚生労働省・ウェブページ)
- 外国人労働者安全衛生管理の手引き【全体版】(厚生労働省(令和4年度委託事業)・令和5年3月)
- 業種別の教材(建設業に従事する外国人労働者向け教材)(厚生労働省・ウェブページ)
- 職場のあんぜんサイト 安全衛生キーワード「安全衛生教育」(厚生労働省・ウェブページ)
- 職場のあんぜんサイト 安全衛生キーワード「危険予知訓練(KYT)」(厚生労働省・ウェブページ)
出典の確認日:2026-10-25
この記事は、公開日時点の公的資料をもとにした一般的な情報です。法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりになるものではありません。事業場ごとの判断は、労働基準監督署などにご確認ください。