多言語の安全ミニ講話

年末年始安全パトロールの進め方|年末と年始で見る所と外国人への伝え方

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毎週の講話は、朝礼などで使う短い話の既製品です。雇入れ時・作業内容変更時の教育や特別教育など、法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりにはなりません。

訳は当方で作成した既製品で、専門の翻訳者の監修を受けたものではありません。大事な指示は、本人が理解できたかを現場で確かめてください。

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年末年始安全パトロールは、大掃除や機械の点検などいつもと違う作業が増える時期に、職場を見回って危険を見つけ、その場で直していく取り組みです。労働局や労働基準監督署が事業場を訪ねて行うものと、事業場が自分たちで行うものがあります。どちらも年末年始無災害運動の時期に合わせて行われることがあります。

この記事では、自社で行うときに年末と年始で何を見るか、進め方の手順、外国人が働く現場で一緒に回るときの工夫をまとめます。運動の期間や重点は年度ごとの実施要領に書かれるため、その年のものを労働局のページで確かめてください。

  1. 年末年始安全パトロールとは
  2. 年末年始にパトロールが大切とされる理由
  3. 年末と年始で見るところの違い
  4. 自社で年末年始安全パトロールを行う手順
  5. 外国人が働く現場でのパトロールの工夫
  6. パトロールの結果を朝礼の話につなげる
  7. よくある質問
  8. 出典

年末年始安全パトロールとは

年末年始無災害運動は、働く人が年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えられるように、労働局が関係団体などとともに行う運動です。運動の期間中には、労働局の幹部や労働基準監督署長が工場や工事現場を訪ねて安全パトロールを行うことがあります。

公開されている例では、労働局長と労働基準監督署長が運動の初日に工場を回り、通路が広く確保されているか、整理・整頓ができているか、機械に挟まれ・巻き込まれを防ぐ対策がされているか、などを確かめています。講評では、4S(整理・整頓・清掃・清潔)活動が徹底されていた点が挙げられています。

事業場が自分で行うパトロールは、経営者や現場の責任者、職長などが自分たちの職場を見回るものです。労働局のパトロールで見られている点は、自社のチェック項目を作るときの参考になります。

年末年始にパトロールが大切とされる理由

この時期にパトロールが呼びかけられるのには、次のような理由があります。

  • 非定常作業が増える:年末は機械などの設備を止めたり、事業場の中を掃除したりします。年始は設備を動かし始めたり、定期の修理をしたりします。ふだんと違う作業なので、手順に慣れていない人が多くなります。
  • 転倒が増える傾向がある:転倒による労働災害は近年増える傾向にあり、年末年始に多くなる傾向があると労働局が呼びかけています。
  • 仕事が重なりやすい:仕事納めまでに終わらせたい作業が重なり、確認を省きたくなる場面が出やすい時期です。
  • 休み明けで勝手が変わる:長く止めていた設備や、置き場が変わった資材など、休みの前と様子が違うことがあります。

労働局は、大掃除や機械設備の点検など非定常作業でも災害が起きないよう、事前に作業方法を確かめ、安全対策をとるよう求めています。

年末と年始で見るところの違い

同じパトロールでも、年末と年始では見るところが少し違います。下の表を、自社のチェック項目を作るときのたたき台にしてください。職場の作業に合わせて項目を足したり外したりしてかまいません。

観点年末(仕事納めの前)年始(作業を再開する前)
作業の種類大掃除や設備の停止、片付けの手順と担当が決まっているか設備を動かし始める手順と、誰が確認するかが決まっているか
機械・設備掃除や点検のとき、機械を止めてから手を入れる決まりが守られているか動かす前に異常がないか、安全装置やカバーが元どおりか
通路・置き場片付けで出た物や資材が通路をふさいでいないか休みの間に置いた物、移した物が通路や出入口に残っていないか
足元(転倒)掃除の後の濡れた床、段差、コードなどがないか朝の暗さや床の状態など、休み前と違う所がないか
人と伝達非定常作業の進め方を、作業する全員が分かっているか休み明けに、作業の流れや注意点をもう一度伝えたか

自社で年末年始安全パトロールを行う手順

小さな現場でも続けやすい進め方の一例です。細かい決まりは、自社の安全衛生の担当者や、所轄の労働基準監督署などの窓口で確かめてください。

  1. 日を決める:年末は大掃除や設備を止める作業の前、年始は作業を再開する前に予定を入れます。作業が始まってからではなく、始まる前に回るのがポイントです。
  2. 回る人と範囲を決める:現場の責任者に加え、別の持ち場の人にも入ってもらうと、慣れで見落としていた所に気づきやすくなります。外国人の作業者にも一緒に回ってもらうと、伝わり方を確かめられます。
  3. チェック項目を用意する:上の表をもとに、その現場で行う非定常作業を書き出して項目にします。
  4. 現場を回り、その場で直す:見つけたことは、すぐ直せるものはその場で直します。すぐ直せないものは担当と期限を決めます。
  5. 結果を全員に伝える:見つかったことと直したことを、朝礼などで短く伝えます。
  6. 直ったかを確かめて記録する:後日もう一度見て、記録に残します。翌年のパトロールでも使えます。

外国人が働く現場でのパトロールの工夫

国の外国人労働者の安全衛生管理のページでは、外国人労働者の労働災害の要因として、仕事の経験が短い場合が多いこと、日本語の理解が十分でないこと、コミュニケーションが足りず職場の危険がうまく伝わっていないこと、などが考えられると書かれています。これは国籍や出身によるものではなく、一人ひとりの経験や日本語の力によって違います。パトロールでは、次のような工夫ができます。

  • 現場で指さしながら話す:「ここ」「これ」と危ない所を指し、短い言葉で伝えます。
  • やさしい日本語を使う:「物を置きません」「止めてから掃除します」のように、一文を短くします。
  • 見て分かる表示を使う:同じページでは、機械などによる危険を見て直感的に分かるイラストと、外国語の注意文を組み合わせて使える「労働災害防止のための表示」が紹介されています。
  • 母語の教材をあわせて使う:「マンガでわかる働く人の安全と健康」は、ベトナム語・ネパール語・ミャンマー語を含む11言語に対応しています。

困ったときは、事業主と外国人労働者の両方から安全衛生教育や労働災害防止対策の相談を無料で受ける「外国人特別相談・支援室」もあります。パトロールや朝礼での声かけは、法令で決められた安全衛生教育の代わりにはなりません。雇入れ時などの教育は、決まりに沿ってきちんと行ってください。

パトロールの結果を朝礼の話につなげる

パトロールで見つかったことは、次の朝礼で話すのにちょうどよい題材です。現場で実際に見た危険の話は、一般的な注意よりも伝わりやすくなります。

  • 年末の例:「通路に物がありました。通路に物を置きません」
  • 大掃除の例:「機械を止めてから掃除します。止まったか、目で見て確かめます」
  • 年始の例:「休みの後です。始める前に、機械を点検します」

話した内容と聞いた人を記録に残しておくと、誰に何を伝えたかが後から分かります。パトロールを行えば災害がなくなるというものではありませんが、年末と年始の節目に職場を見直すきっかけになります。運動の期間や地域ごとの重点は、その年の実施要領を労働局のページで確かめてください。

よくある質問

年末年始安全パトロールは誰が行うものですか?

労働局の幹部や労働基準監督署長が事業場を訪ねて行うものと、経営者や現場の責任者などが自分たちの職場を見回るものがあります。どちらも年末年始無災害運動の時期に合わせて行われることがあります。

年末と年始のパトロールでは何が違いますか?

年末は大掃除や設備を止める作業、片付けで出た物などを見ます。年始は設備を動かし始める前の点検や、休みの間に置いた物、休み前と様子が違う所を見ます。

なぜ年末年始は気をつける必要があるのですか?

年末は設備の停止や掃除、年始は設備の起動や定期の修理など、非定常作業が増えるためです。転倒による労働災害が年末年始に多くなる傾向があるとも呼びかけられています。

外国人が働く現場では、どんな工夫ができますか?

危ない所を指さしながら短いやさしい日本語で伝える、イラストの表示を使う、11言語に対応した国の教材をあわせて使う、などの工夫ができます。相談先として「外国人特別相談・支援室」もあります。

パトロールや朝礼で伝えれば、法令の安全衛生教育をしたことになりますか?

なりません。パトロールや朝礼での声かけは、法令で決められた安全衛生教育の代わりにはならないので、雇入れ時などの教育は決まりに沿って行ってください。

出典

出典の確認日:2026-10-26

この記事は、公開日時点の公的資料をもとにした一般的な情報です。法令で義務付けられた安全衛生教育の代わりになるものではありません。事業場ごとの判断は、労働基準監督署などにご確認ください。

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